素晴らしき日々 不連続存在 総評

なんとなく自分用のメモです。だから殴り書きです。

 

ではネタバレもあるので読みたい人は続きをどうぞ・・。

 

素晴らしき日々、毎日の退屈さ、理不尽等

よく、明日第三次世界大戦が起きて、巨大な隕石が落ちてきて、宇宙人が侵略してきて等
人類滅亡論がもてはやされます。
これって、現実から目をそらしたい。その人間の深層心理があるんじゃないのかな～って思います。
だからこの手の話は興味の対象なんだと思います。

いえ、前半は面白かったんですけどね。
というのも1,2,3章は謎めいていた。後半にまとめて伏線回収(この言葉好きじゃないのですがね)
謎ってなんでだろうって思うんですよ。探求って人の知りたいという欲求につながるんですよ。
予定調和の物語じゃ面白く無いんですよ。

フィクションでありながらリアリティを出すと、現実味がでて物語に引きこまれます。
それは第一に誰もが疑問に思うこと。でも見ないふりをする。

だから哲学は素晴らしいのです。何を考えるのか。人生とは何か。
我々は普段気にするべきところを隠して生きているのです。
よく悟りを開いた。といいますが、それはその悟りを聞くことにより答えがない答えを聞けるからです。
物語で哲学を入れるという行為は、見えなかった発見があり視聴者をよくも悪くもその話に引き込みます。

設定として面白いのは多重人格をそれぞれの人間の話として進行したことだと思います。
タイトルにあるように不連続です。
一人一人違う話しで進んでいたと思うと、実は同一の人でした。
疑問、疑問、疑問が解決されると爽快感があります。
また、一人ひとりその人の性格に基づいたストーリー展開で良い意味での裏切りがありました。

なんといっても若槻姉妹は素晴らしい。
完全な不思議キャラです。特に実は鏡はうさぎのぬいぐるみだった。
1章だけみると、？？？？？？？？？？？です。
そのあと若槻姉妹が出るたびに？？？？？？？？？？が生まれます。
知りたいっていう意味では最高の演出でした。

人間って基本的に弱い人間に肩入れする生き物なんですよ。
だから、自殺や強姦、新興宗教等の被害者をキャラクターに持ってくるというのは、
視聴者をより、その話に深入れさせる常套手段だと思います。

今回で言うとざくろは何も罪がないのに運命という絶対的な力により最後は自殺する。
たかしは自分の母親がどうしようもなく浮気してその子供として生まれたことにより希望を彷徨う。

そう、誰も悪くないんですよ。そんな悪くないのに最悪の結果を引き起こす。
視聴者から見ても気分が悪いです。
しかしそんな状況を努力して、頑張って回避する姿を見ると、感動しませんか？
簡単です。自分が優位の立場に立っているからです。
人は自分が優位の立場に立つことにより、優越感を得るからです。
あくまでも偽善なんですよ。でも偽善を入れることにより物語に興奮するのです。


ヒーローって憧れますよね。救世主も憧れますよね。
なんで憧れるんですかね。
それは特別な存在だからです。現実と非現実。
あなたはその辺にいる人の波と変わらないんです。

そんな言葉が投げられたら、悲しすぎます。自分は世界の歯車のひとつなのかと。
だからフィクションではそういった特別な存在に憧れます。
か弱い妹を守る。
偽善なんですよね。自分が優位にいることによる興奮。
だから、面白い。


終わりの空を何度も出す。
終わりの空ってなんだ？結局意味不明のまま終わりましたが、
この言葉、神秘的に思えます。
語呂やイメージというものも大切だと思いました。



というわけで、さいごのまとめを視聴者に投げましたが、
総じて面白かったと思います。前半は。
後半は2010年や1990年代のゲームなので、今更という伏線が多かったです。
それほど飽き飽きしているんでしょう。ループものも何度も見せられると飽きます。

終わり