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現在の最新鋭艦イージス艦が、第二次世界対戦時にタイムスリップした時に、
戦後の自衛隊と戦前の日本軍で同じ日本人同士の考え方の違いと、
未来人はどう対応していったら良いのかとそんな話です。
現在の日本の情勢と戦前の日本の情勢を、
私たち現代人は知っています。これは、世界観をどうのこうのは最初から構築する必要が
ありません。すなわち、違和感なく物語にすんなり入れます。
次にイージス艦が最強であること。
何においても昔は昔、今は今です。ですから、現代のイージス艦が当時の日本軍、アメリカ軍の
戦艦、航空機を無双しても爽快感があり、あくまでも自衛隊目線で読者は読みます。
よくある主人公最強補正で主人公の気持ちと重ねて物語が進行していく者と一緒です。
そして、弱者への慈しみです。
何様なんだろというのはありますが、所詮人は自分優位で偽善により心を満たします。
ただ、イージス艦はすごくてもその艦を動かす人こそが弱いというのが他には中々ない、
おもしろさへ繋がります。それは、現代人が思っている自衛隊の部分、人を殺す部分へのためらい
人間の弱さを露呈させるからこそ、読者はより、感情移入します。
そして、日本軍、アメリカ軍の人の強さというのに憧れ、理想を見いだします。
また、主人公の角松みたいに戦後の現代人の象徴を代弁しているような一貫した考えというのは、
現代人の理想を表していると思います。(その当時の日本人、米国人は人の理想)
で、残念だったのは、人は表現していても、その世界観の先を表現できなかった作者には、
がっかりしました。日本は原爆を落とされる前に早期降伏し、民主主儀への道にすすみ、
天皇は象徴となった。現代との唯一の違いは自衛隊という名がなくなったということのみ。
ひたすら作中に草加がいっていた専守防衛のみ、人命救助の自衛隊に矛盾があった。
その答えが自衛隊ではなく、旧日本軍でもない軍隊ということにしたかったのだろうが、
改変されたその軍隊の理念の描写がなかった。
ここが、この作品のもっとも悔やまれる所だと思う。
それならば、草加がジパングと称した国を読者は読みたかった、世界観に触れたかった
その気持ちの方が大きいと思う。
どうしてもこの部分の矛盾があるから、日本は矛盾のある行動をする。
憲法の改正の賛成、反対、軍隊の是非などあるが、そういう意味では、ジパングは、
答えを示してはいない分、考えさせてくれるひとつの指標になると思う。
終わり
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